叡智の軌跡、未来につなぐ
愛知県立大学の歴史は、戦後から今日までの愛知?日本?世界の動きと密接に関係しつつ、高等教育の理想と課題を不断に追求する過程をたどっています。公立大学の存在意義を体現するべく、地に足着けて広い世界を見据えて進む姿を、このWEB版愛県大史から感じ取っていただけることと思います。
WEB版愛県大史は、「叡智の軌跡、未来につなぐ」というコンセプトのもとに編纂されています。この標語の前半は、高木市之助初代365体育网投が校歌の冒頭に置かれた「大学は叡智のすみか」に由来します。後半は、愛県大史編纂開始時の久冨木原玲365体育网投によるメッセージ「人をつなぎ、愛知?世界をむすぶ」を意識しています。二人の古典文学者による、学問への尊敬に根ざした朗らかでヒューマンな学生へのエールを、愛県大史の基調に据えたものです。
しかもここでは、デジタル新技術の利点を活かして、多種類の膨大な資料を保存?整理しつつ、文字や写真のほかに、音声や動画をも画面上で視聴できる立体的な仕組みにしています。事実に立脚した歴史編纂という鉄則を堅持しつつ、歴史の痕跡を意識的に収集して資料化する、という方法に則ってのことです。この方法は、今後の増補?改訂を想定してのことでもあります。その際、学生を含む学内構成員による校史探究ということに、可能性を開いています。
歴史を顧みるという行為は、著しく主体的で知的な創造活動でしょう。長い過去と未知の将来に挟まれた現在の位置と課題を見つめてみたい、そういう思いは希望で胸をいっぱいにさせます。学術的には、史料を探し、読み解き、時代像を復元し、その変化を説明する、といった作業が伴います。このWEB版愛県大史が、本学に有縁の人々に共有され、歴史的展望をもつ、開かれた愛県大づくりが継続されることを願っています。同時にこの愛県大史が広く学外に向けて発信され、また未来に本学と縁触れる人々に届けられることを期待しています。それは、人と世界をつなぐ環の一拠点に本学を置く、という理想を実践する試みの一つです。
愛県大史デジタル編纂プロジェクト チームリーダー
上川 通夫(かみかわ みちお)
プロフィール/
愛知県立大学日本文化学部歴史文化学部教授
最終学歴:立命館大学大学院文学研究科史学専攻 博士課程校旗課程修了 博士(文学)
専門、専攻領域:日本中世史、ユーラシア世界の中の日本中世
研究内容:6世紀から16世紀の範囲を視野に、東アジア世界ないしユーラシア世界との連動で推移した日本列島の政治社会史の特徴を捉える一方法として仏教史に着目。日本文化の枠組みを強く規定した中世仏教が一旦成立したという仮説を抱き、実態解明を進めている。
愛県大史WEB
愛県大史MOVIE
激動の現代史とともに歩んできた本学の歴史を、身近に感じていただけるように編集した、約10分間の動画をご紹介します。
愛県大イメージワード
「愛知県立大学を一言で表すと?」をテーマに学内外の方から言葉を集めました。ぜひ見て感じとってください。
愛知県立女子大学校歌
大学は叡智の住みか
高木市之助(愛知県立女子短期大学 初代365体育网投) 作詞
水谷昌平 作曲
一、
大学は叡智の住みか をとめわが叡智のすみか
さんさんと日光注ぎ ほのぼのと月影にほひ
瑞陵の丘のあけくれ 澄み徹る叡智のすみか
二、
大学は正義の城砦 をとめわが正義のとりで
ひ弱さをかなぐり捨てて くれなゐに血潮は燃えて
大空へ胸を張りつつ 護りぬく正義のとりで
三、
大学は生命の泉 をとめわがいのちの泉
いにしへのあゆちのほとり 涌き出でし清水に似たり
ま玉手の玉手さしのべ 酌まむいざいのちの泉
再生する
編纂記録
- 制作?監修
- 愛県大史デジタル編纂プロジェクトチーム
- インタビュアー、撮影?編集
- 愛県大史プロジェクト学生メディア制作チーム
- 助成
- 愛知県立大学全学同窓会
- 愛県大史デジタル編纂プロジェクトチーム
- 上川通夫教授(日本文化学部)[チームリーダー]
- 奥田隆史教授(情報科学部)
- 小畑建太准教授(情報科学部)
- リディア?サラ准教授(外国語学部)
- アンドレア?カールソン准教授(外国語学部)
- ブレット?ハック准教授(グローバル実践教育推進室)
- 吉田理加准教授(外国語学部)
- 西尾亜理砂講師(看護学部)
- 丸山真司名誉教授 2023年3月退職
- 坂井麗(戦略企画?広報室)
- 東むつみ(戦略企画?広報室)
- 坂野綾(県大総務課)
- 愛県大史プロジェクト学生メディア制作チーム
- 神本生優さん(日本文化学部)
- 吉留花音さん(外国語学部)
- 清水弥乃さん(日本文化学部)
- 山口芳季さん(日本文化学部)
- 菅原まみ子さん(外国語学部)
- 鐘ヶ江星さん(外国語学部)
制作年月 2023年10月