社会福祉学科Department of Welfare Science
社会と人間を理解する分析力?コミュニケーション力?課題を解決に導く実践力
社会福祉学は、人文科学や社会科学などを基盤とした総合科学です。そこで、本学の社会福祉学科では、社会や人間を理解するための基礎的な理論や実践として社会学、心理学などを学び、それらを基盤として体系的に社会福祉学を学べるようにしています。
社会福祉の課題は、虐待されている子ども、低所得の高齢者、常時介助を必要とする障害者のみならず、不安定雇用の外国籍住民、ひきこもりの若者、介護のために離職を余儀なくされた中高年などへの支援と、近年、多様化しています。このように多様化する課題を解決に導くスペシャリストとなるために、対人援助から政策立案や活動実践までに必要な、ソーシャルワークの理論と方法を学んでいきます。
私たちは、福祉サービスの利用者が、その有する個性や能力に応じて尊厳を持った自立生活を営めるように、綜合的かつ包括的に援助できる人材や、地域の福祉課題の把握や社会資源の調整?開発など、地域福祉の増進に働きかけられる人材の育成を目指しています。
卒業後
コミュニケーション力や実践力を活かしてあらゆる場所で活躍しています。豊富な知識を土台に福祉の現場で磨いたコミュニケーション力や実践力は、福祉の現場のみならず、民間企業や地域社会でも役立っています。
ゴールは、知識と経験を融合させて、豊かな人間性を身につけること。そこに向かって、まずは基礎的な理論や実践を学ぶことからスタートします。学年が上がると専門性が増し、3年次以降に多くの学生は、社会福祉の現場に出て、ソーシャルワーク実践の経験を積みます。
知識と経験との融合
大切にしているのは、福祉課題をできるだけ身近な課題として考え、知識と経験を融合すること。そのために、身近な地域にある福祉課題の現場をフィールドワークしたり、先進的な実践を学びに県外まで研修旅行に出かけたりしています。例えば、2018年度は、「都市地域からの/による排除と包摂の実際:大阪釜ヶ崎と被差別部落のフィールドワーク」をテーマに大阪で研修を行いました。そこに出かけたからこそ学べる実践があり、参加学生たちは一様に視野を広げ、その後の大学での学びを深いものとしています。
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先輩インタビュー
社会福祉学科の特徴は、授業やゼミが少人数なので、自分でやりたいことを選んで学ぶことができる点が特徴だと思います。自分の興味がある分野のゼミを選ぶことができ、少人数で行うため、先生方も学生ひとりひとりに対応してくださいます。また、高齢者からこども領域、心理学、社会学、社会保障などの政策というように、広範な領域を学ぶことができます。 学生生活で一番の思い出、頑張ったことと言えるのが、3年次の社会福祉実習です。私は社会福祉協議会に実習に行きました。実習に行く前までは、漠然といいなと考えていましたが、実際に現場で、地域共生社会づくりのとりくみを経験することができたのが大きかったです。実習に行くまでに勉強しても漠然としか分からなかったところが、実習で職員の方からお話をうかがっていくことで、実践の方法を具体的に理解できるようになりました。職員の方が働く姿を間近で見ることができるので、社会福祉士に必要な力についても学ぶことができました。